深紅の花に姫君《旧版》
「スイラン様………
お待ちしておりました…


私めは天使の証を持ち
聖母アリアであるあなたを
導く命を受けました」




そう言って左の
鎖骨にある赤い痣を
見せた。





「私と同じ………」



「あなた様のは特別です…
世界に命を捧ぐ
あなたを導きます……」





世界に命を捧ぐ?

聖母アリア?




どういう事なの?



「すべてをお話しましょう」



そう言って微笑み
語り始めた。
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