深紅の花に姫君《旧版》

愛を運ぶ風が吹く

風が吹いた


温かい赤い花びらを
乗せた風が…





「スイラン………?」



俺は風に触れようと
手をのばしたが
すりぬけてしまった






俺は風が吹いてくる
方へ走りだした
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