深紅の花に姫君《旧版》
「嫌………もう誰にも…
消えてほしくない……
そのために習った
剣だから…


嫌なの…
レインまでいなく
なっちゃうなんて」






あたしは今にも
消えてしまいそうな
声で呟いた。





気付くと
あたしの頬には
冷たい涙の跡が
あった。
< 43 / 212 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop