ひまわり
彼女が入院して三ヶ月がたった。


ここのところ、起き上がれない状態が続いていた。



看護師にご飯もあまり手につけないと聞いた。



だからだと思う。
彼女の体は、入院前より大分痩せてしまった。



そして、筋肉も落ちて、車椅子でないと移動ができなくなった。



日に日に衰えていく彼女を、僕は見ることしか出来なかった。



でも、相変わらず彼女は笑って、僕の心配をしていた。













僕は、本当の彼女を見てなかった。



だから、僕は知らなかったんだ。
もう彼女は自分の死を知り、覚悟していたこと…


そして、


自分が死んだあとの僕のことを思っていた。



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