鳴海‐Narumi‐【短編】
谷は、俺が自分で書いているわけではないとわかると、興味を無くしたようだった。そうだろう、後は俺に関わらなければいいだけだ。

言う事は言ってやったぞ、そんな顔に切り替わると、「まあ、誰がやったか知らないけど、迷惑な話だよな」というと、軽くまたため息をついて会議室から出て行った。

普通に俺を残して。

おそらく、谷と飲みに行く事はもうないんだろうな、と思ったくらいで、俺としては誰がやったかなんて事は全く興味もなかった。
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