鳴海‐Narumi‐【短編】
一郎義宗は俺がリビングに入るなり、冷静な口調で俺を責める。

「おい、次郎。お前が何をしようと勝手だが、俺達にまで迷惑をかけるな」

すかさず、三江がフォローする。

「そうじゃないんだって。次郎にいが書いてるわけじゃないんだって」

妹は切り替えが早い。

面倒だと思った説明も誇張しながら、一郎に伝達してくれた。
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