鳴海‐Narumi‐【短編】
あろう事か、俺の日常が観察日記のように書かれている。

タイトルはすべて「〇月〇日の鳴海次郎義武」となっており、毎日ではないが、すべて俺の行動が追われている事がわかる。

いくつかの記事を読んでみて、俺は驚いた。

すべて、正確に俺の行動をトレースされている。

谷と飲みに行った日の日記なんかもあって、一軒目だけじゃなくて、その後のキャバクラ、その後の風俗に至るまで、店の名前と俺達が並んで店に入っていく様子を隠し撮りした写真とともに掲載されている。
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