*逢風*
キラキラした目で見てきた三人に負け少し舞いを見せる事にした。
「わかりました。あまり上手くないのですが…扇子をお貸し頂けたらいいのですが…」
「扇子ならあるわよ!!ちょっとまって…確かここにあった…はず」
そう言い、広い部屋の端にあった鏡台の引き出しをゴソゴソし始めた。
「あったわ!!はい、どうぞ」
紅葉から渡された扇子は綺麗な濃紺の布の生地に金色の刺繍を施したものだった―。
扇子を受け取り、開いたり閉じたりと調節をし、調節が終わると葉月の隣から立ち上がり、部屋の少し広い所に移動し。葉月達の方へ向き直り、その場に正座をし軽く頭を下げた。
「少しですが…。」
そう言うと、ゆっくりと立ち上がり扇子をパッと広げ、口元に添えた。
頭の中には、最近のテンポの速い曲が流れ始めた。花音は日舞と言ったが、舞いに使う曲は多様で、最近ではテンポの速い曲でも舞っていた。
「わかりました。あまり上手くないのですが…扇子をお貸し頂けたらいいのですが…」
「扇子ならあるわよ!!ちょっとまって…確かここにあった…はず」
そう言い、広い部屋の端にあった鏡台の引き出しをゴソゴソし始めた。
「あったわ!!はい、どうぞ」
紅葉から渡された扇子は綺麗な濃紺の布の生地に金色の刺繍を施したものだった―。
扇子を受け取り、開いたり閉じたりと調節をし、調節が終わると葉月の隣から立ち上がり、部屋の少し広い所に移動し。葉月達の方へ向き直り、その場に正座をし軽く頭を下げた。
「少しですが…。」
そう言うと、ゆっくりと立ち上がり扇子をパッと広げ、口元に添えた。
頭の中には、最近のテンポの速い曲が流れ始めた。花音は日舞と言ったが、舞いに使う曲は多様で、最近ではテンポの速い曲でも舞っていた。