*逢風*
息を大きく吸い姿勢を正した―
それは、始まりの合図。
ガラリと雰囲気の変わった花音に三人とも驚いたのだった。
穏やかでほんわかした雰囲気を纏っていたが、構えた途端に妖艶な雰囲気に変わりまるで別人だった。
もともと色白でスラッとした体型だった花音は、儚く見えた―。
しなやかに動き出した体と一緒に扇子もひらひらした。
雅に舞う花音―。
葉月から借りていた羽織を羽織ったまま舞っていたため、花音が動く度に羽織はひらりと舞った。
まるで、羽織も一緒に舞っている様子だった。
頭に流れる歌がキリのいい所で扇子をパチンッと切れの良い音を響かせて閉じ、舞いを終了させた。
またその場に正座し、
「ありがとうございました」
最後の挨拶を終え、三人を見た。
花音はもう元の穏やかな雰囲気に戻っていた。
「すっ…すごいわ花音ちゃん!!感動よ!!」
「本当に綺麗な舞いを見せてもらった。」
「あぁ…すごいな花音」
「花音ちゃんは、誰に舞いを教わったの?!きっとすごく上手な人ね。」
「ありがとうございます、舞いは、私の祖母に教えてもらいました。」
小さい頃から大好きなおばあちゃんが教えてくれる日舞はいつも、没頭できた。そして、上手く出来たときに誉められるのが嬉しくて、いつも練習をかかさなかった。
三人からおばあちゃんから教わった日舞を褒めてもらい、とても嬉しくなった。
それは、始まりの合図。
ガラリと雰囲気の変わった花音に三人とも驚いたのだった。
穏やかでほんわかした雰囲気を纏っていたが、構えた途端に妖艶な雰囲気に変わりまるで別人だった。
もともと色白でスラッとした体型だった花音は、儚く見えた―。
しなやかに動き出した体と一緒に扇子もひらひらした。
雅に舞う花音―。
葉月から借りていた羽織を羽織ったまま舞っていたため、花音が動く度に羽織はひらりと舞った。
まるで、羽織も一緒に舞っている様子だった。
頭に流れる歌がキリのいい所で扇子をパチンッと切れの良い音を響かせて閉じ、舞いを終了させた。
またその場に正座し、
「ありがとうございました」
最後の挨拶を終え、三人を見た。
花音はもう元の穏やかな雰囲気に戻っていた。
「すっ…すごいわ花音ちゃん!!感動よ!!」
「本当に綺麗な舞いを見せてもらった。」
「あぁ…すごいな花音」
「花音ちゃんは、誰に舞いを教わったの?!きっとすごく上手な人ね。」
「ありがとうございます、舞いは、私の祖母に教えてもらいました。」
小さい頃から大好きなおばあちゃんが教えてくれる日舞はいつも、没頭できた。そして、上手く出来たときに誉められるのが嬉しくて、いつも練習をかかさなかった。
三人からおばあちゃんから教わった日舞を褒めてもらい、とても嬉しくなった。