*逢風*
日舞が好きな花音に断る理由はなかった―。

「やらせて下さい!」

紅葉「じゃあ、決定ね!!花音ちゃんの舞い、楽しみだわ」

月夜「あぁ…そうだな舞いの事はまた今度話そう。今日は遅いから早く休みなさい、疲れているだろう?!仕事は明後日からでいい。よく疲れを取りなさい―」

葉月「そうだな、じゃあ着替えなきゃな…」


紅葉「着物なら私のを上げるわよ!ちょうど着ないやつがあるのよ―ちょっと待ってて♪」

そう言うなり立ち上がり奥の襖を開け隣の部屋に入っていった。


葉月「母さん楽しそうだな。」

月夜「あぁ、紅葉は女の子供ができて嬉しいんだろう


―今の内に女中の仕事の説明をしよう…。」

葉月「そうだな…、まぁ女中の仕事は大体が配膳や、食事の支度だからな―。そう難しい事はないぞ―」


「はい、わかりました。料理は出来るので大丈夫です。」


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