大人の女と男の関係
「結婚後も、私に内緒でいろんなところから借金を重ねてたらしくて。
とうとう800万にまで膨れ上がっちゃったってわけ」
千佳ちゃんは首を振りながら聞いてきた。
「で、その借金がばれたのはどういうきっかけで?」
「結婚して1年が過ぎた頃、家賃の滞納が2ヶ月続いてね。
支払い催促のはがきが届いて。
家賃は彼の通帳から自動引き落としされるようにしてあったから、彼に確認したの。
そしたら、経費精算がまだなんだ、って言い訳をまたされて。
でも、引き落とし日は給料日の翌日だったのよ。
それなのに引き落とされないなんて、おかしいでしょ?
疑問に思ってたら、数日後、消費者金融の名前が印刷された封筒が彼宛に届いて。
それでピンと来て、彼を問い詰めたってワケ」
「はぁ~」
千佳ちゃんはため息交じりの相槌を打った。
「そしたら、200万の借金があるって白状したの」
「あれ?でもさっき、結婚前に300万の借金があったって……」
「そう、彼、私に嘘をついたのよ。
たしかに、その消費者金融に借りてたのは200万だった。
でも、本当は他からも借りていて、合計800万あったの。
それを彼は隠したの。
ただ、私にとっては200万でも十分ショックだったわ。
でも、嘆いていても仕方ないから、私が独身時代に貯めた貯金でそれは全額返済したの」
「えっ、香菜さんが肩代わりしたんですか?」
驚く香菜ちゃんに私は頷いた。
「それまで気付かなかった私にも非はあると思ったし、夫の借金は夫婦の借金だと思ったから」
とうとう800万にまで膨れ上がっちゃったってわけ」
千佳ちゃんは首を振りながら聞いてきた。
「で、その借金がばれたのはどういうきっかけで?」
「結婚して1年が過ぎた頃、家賃の滞納が2ヶ月続いてね。
支払い催促のはがきが届いて。
家賃は彼の通帳から自動引き落としされるようにしてあったから、彼に確認したの。
そしたら、経費精算がまだなんだ、って言い訳をまたされて。
でも、引き落とし日は給料日の翌日だったのよ。
それなのに引き落とされないなんて、おかしいでしょ?
疑問に思ってたら、数日後、消費者金融の名前が印刷された封筒が彼宛に届いて。
それでピンと来て、彼を問い詰めたってワケ」
「はぁ~」
千佳ちゃんはため息交じりの相槌を打った。
「そしたら、200万の借金があるって白状したの」
「あれ?でもさっき、結婚前に300万の借金があったって……」
「そう、彼、私に嘘をついたのよ。
たしかに、その消費者金融に借りてたのは200万だった。
でも、本当は他からも借りていて、合計800万あったの。
それを彼は隠したの。
ただ、私にとっては200万でも十分ショックだったわ。
でも、嘆いていても仕方ないから、私が独身時代に貯めた貯金でそれは全額返済したの」
「えっ、香菜さんが肩代わりしたんですか?」
驚く香菜ちゃんに私は頷いた。
「それまで気付かなかった私にも非はあると思ったし、夫の借金は夫婦の借金だと思ったから」