大人の女と男の関係

成哉が待ち合わせに指定してきたのは、私の会社近くの大通り沿いにあるコンビニ。


なんでそんなところで?と聞くと、車だから、とのことだった。


私が着いても、成哉はまだ来ていないようだった。


寒さをしのぐため、店内で雑誌を眺めながら待つことにした。


ファッション誌に手を伸ばそうとして思いとどまり、成哉の作っている週刊誌を探した。


でも残念ながらすでに発売日を数日過ぎているせいか見当たらない。


成哉に私が読んでいるを見せて、その反応を見たかったんだけどな。


ちょっといたずらな気分に水を差されてがっかりしていると、車が1台駐車場に入ってきた。


バックで駐車を始めたので、運転席が見えなかった。


買い物客ならすぐに車を降りてくるだろうと見ていると、別人だった。


なーんだ、違った。


私はファッション誌を1冊手に取り、立ち読みを始めた。


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