大人の女と男の関係
「そういうのは人に聞く前に自分から先に言うもんでしょ」


ところが、成哉はためらいも見せずにあっさり答えた。


「俺?中3」


うう、あえなく作戦失敗。


「……早いね」


「そう?普通じゃない?」


言わせた手前、ここでしらばっくれるわけにも行くまい。


私は腹をくくった。


「私はもっと遅かったよ。高3」


「ふうん。それが最初の彼氏?」


「ううん。中学の時にもいたけど、その時はまだ、一緒に映画見に行ったりとかその程度」


「じゃあ、初エッチも高3?」


え?


腹はくくったけど、そこまでは……


「……それはノーコメント」


「あ、図星だった?」


「だから、ノーコメント!」


私が言い張ると、成哉はクスクスと笑い出した。


キー!
年下のくせに、むかつく!


「もう!イーッだ!」


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