大人の女と男の関係
千佳ちゃんはアルバムをめくりながら、『うわー、香菜さん若い~』などと言いながらページをめくっている。
大学時代と、入社してすぐの頃の写真を貼ったアルバムを見ているようだった。
「今年入社9年目だから、かれこれ10年位前の写真だもの。
そりゃあ、若いわよ。
千佳ちゃんが今、25歳でしょ。
私にだって今のあなたより若い時があったのよ」
言いながら、私も年取ったなあ、なんてふと思う。
30歳か。
でも、そんなこと、絶対口には出さない。
言ってしまったら、ますます老け込みそうで……
ピンクのカーデを手にぼんやりしていたら、千佳ちゃんが急に大きな声をあげた。
「うわ、ちょっと、香菜さん!
誰?このイケメン!もしかして昔の彼氏とかですか?」
「え?」
やっと衣類の片づけが済み、空き箱を避けながら千佳ちゃんのそばに座った。
千佳ちゃんが指差すそのページには、
成哉(セイヤ)が笑っていた――
大学時代と、入社してすぐの頃の写真を貼ったアルバムを見ているようだった。
「今年入社9年目だから、かれこれ10年位前の写真だもの。
そりゃあ、若いわよ。
千佳ちゃんが今、25歳でしょ。
私にだって今のあなたより若い時があったのよ」
言いながら、私も年取ったなあ、なんてふと思う。
30歳か。
でも、そんなこと、絶対口には出さない。
言ってしまったら、ますます老け込みそうで……
ピンクのカーデを手にぼんやりしていたら、千佳ちゃんが急に大きな声をあげた。
「うわ、ちょっと、香菜さん!
誰?このイケメン!もしかして昔の彼氏とかですか?」
「え?」
やっと衣類の片づけが済み、空き箱を避けながら千佳ちゃんのそばに座った。
千佳ちゃんが指差すそのページには、
成哉(セイヤ)が笑っていた――