妄想★酒場~雑談帳~
『はい、とりまビールおまち』
デンッ。とカウンターにおく
てっちゃんは、その鋭い目をこちらに向け
「なんだよ、リン飲まねぇの?」
『リンってねぇ、ママと呼びなさい。ママって』
「うっせぇな。てめえなんて呼び捨てで充分だよ」
『ムキー!相変わらず口悪いな
近況を聞きたいけど、ネタバレになるからね
てっちゃん、皆は元気?』
ゴキュ、ゴキュ
ビールを勢いよく飲み
「プッハー。
この一杯のため生きてる!」
『うわっ!オヤジっ!』
「うるさいよ。
うんうん。元気だよ」
『そっか、そっか。
連載中は伊織より君が人気あって良かったね』
「ったりめ~よ。
あ~んな貧弱卑怯者伊織くんなんかに負けねぇし」
『言いすぎ、言いすぎだ』
てっちゃんの包容力に惚れ
完結後 てっちゃんを引き取って行った人も………シミジミ
「最近ど~よ?」
ふいに てっちゃんが訊いてきた
『はあ?何よ、急に』
「だってオレの話じゃ
まだ読んでませんな人にネタバレ踏むんだべ?」
『そこは、なんか適当に関係ないところを話そうかと……』
モゴモゴ私が言うと
てっちゃんは立ち上がり
ドキッ
私の方へ手を伸ばし………