妄想★酒場~雑談帳~
『はいっ!
ウーロンハイお待ちっ★』
「どうも」
グラスを掴み、
一口飲むみーくん
『みーくん、お腹は?すいてるなら なんか作るよ?』
「いや、大丈夫………
ああ、でもカレー食べたいかも」
『えっ!ジャムカレーかい?』
「なに?ジャムカレー?」
あからさまに訝しむ表情を浮かべるみーくん
『いやいや、何でもない
カレー食べたいなら お家帰ればぁ?可愛いお姫さまが待ってんじゃん?』
「う~ん……でもカレーが」
『え?なに?
カレーで姫とケンカでも?』
すると、みーくん声を潜めて
「ママ、
姫には内緒にしてくれる?」
ドキドキ
みーくんと内緒話……
カウンターから身を乗り出し
『もちろん。
ママには守秘義務あるし(?)』
みーくん、可愛く口を手で隠すように私の耳に囁く
「オレ、辛いのが好きなんだよ」
………………辛いの
『なに?そんなこと?』
「そんなことじゃないよ」
『そんなことだよ
姫に言って
辛いのにしてもらえば?』
「ダメだよ。
姫は甘口じゃないと」
『2つ作れば済む話じゃん』
「イヤだよ。一緒にいるのに違う味の物食べるなんて」
憮然とみーくんはウーロンハイを飲んだ