妄想★酒場~雑談帳~




「南とみーくんは実は…………
……なんです」



真実を急に聴かされて



『嘘だっ!』


私だって叫んだよ



でも松雪のお母さんは
首を横に振るだけ




そこから全ての歯車が狂い出して…………私にも どうしようもなかった



イタズラに姫とみーくんの運命を決めたわけじゃない



いつだって道筋を決め、歩いて行くのはキャラクター自身だもん



私にも止められない時は
たくさんあるんだよ?




………松雪のお母さんと話したことは、姫にもみーくんにも言う気はないけど




『………みーくん、つらい?』



みーくんは目を伏せ



「つらくないって言えば
嘘になるよ。

オレは普通に姫と結ばれたかったし、姫を誰よりも幸せにしたい」



『………だね』



「でも、
諦めるなんて無理なんだ

なら、負けるわけにも行かないでしょう?」


『最近、キミの姫に対する感情が怖いよ』


「うん。わかってる
わかってる…んだけどね……」



この人見てると本当に恋愛って凶器だなって思うなぁ



本能、欲、理性、罪
全てのことに葛藤して


それでも離したくない物



みーくんが来店すると
いつも一緒に溺れて苦しい


だけど、私はみーくんと溺れるのが好きだったりもする




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