春夏秋冬 The Season Story
第四章 華麗
そうそう、実はまだ続きがあるんだ。
僕は思い出していた。
先日、車の前に飛び出した、僕は救急車に運ばれ、精密検査を受けた。
特に怪我とかもなかったが、医者に「君、頭大丈夫?」と言われたが、よけいなお世話だってぇーの。とりあえず、マンションに帰宅した。
「あーあ、暇だな、実家にでも帰ろうかな。バイトもないし」
無敵王がぼーーとしているとき、誰かが、尋ねてきた。
「ピンポーン」
「はーい、今、出ますよ」
無敵王は玄関にむかった。そして、驚愕した。
「おいっす。体は大丈夫だった?」
な、なななななななな、なは8回、なに、なぜ、WHY?なぜ、春さんが僕の部屋に。し、しまった。今、僕は、Tシャツに、短パンの格好をしていた。
「な、ちょっと待って、着替えてきます」
「お気になさらず」
「気にしますよ。しばらく待っていてください」
どたばた、どっごーん。無敵王は急いで、着替えた。タキシードに。この間36秒の出来事であった。
「やあ、おまたせ。ど、どうしました。今日は」
落ち着け、僕、こういうときは落ち着け、冷静になるんだ。COOL、COOL、HOTって熱くなってるじゃん。
無敵王が慌てているとき、春が話してきた。
「いや、体大丈夫かなって思って、様子を見に」
無敵王は感動していた。さすが、まいエンジェル。まさに、やまとなでしこ。
「んっ、どうしたの。まだ体の調子悪いの。もし、よかったら、明日映画を見に行かない。実はさっき、映画の無料券を頂いて」
無敵王は、昇天しそうになっていた。
「まだ体が完治してないかな?」
無敵王は我に返り。すぐ返事をした。
「とんでもない、いま、まさに、絶好調、今なら、三分間しか地上にいれないヒーロと戦っても、三分間耐えれますよ」
「そ、そう。よかったね。それで映画はどうする」
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