イケナイ恋〜おにぃちゃんに寄せる想い〜(後編)
〜中野君side〜
良「俺…ゆらに告ってみようと思うんだよね…。」
中「ふーん…♪そっか!
…………って、ぇぇええ!?」
いきなり決心!?
良「何驚いてんの?」
中「…いや、良ちゃんにしては大胆だなぁ…と思って。」
良「なんだそれ。お前は俺を見下してるのかっ!」
はぃ…。
実際のところ、鈍すぎる良ちゃんを見下してまーす……
中「まぁ、そんなことはどーでもいいから♪…っていうか、なんで急に決心したの?」
ホントに、不思議でならない。
良「実は…さ、一昨日…」
僕は、良ちゃんの話を最後まできいた。
一昨日に聞いた、ゆらちゃんの寝言。
それから、実は血が繋がっていなかったということ。
良「な?だったら問題ないだろ♪」
良ちゃんは告白をすることが、簡単かのように言う。
中「良ちゃんって…そういう人だっ…け?
僕は、良ちゃんだけは違うと思ってた。
何事に対しても、慎重に考えてる人だと…思ってた。」
僕は、涙を流しながら走っていった。
後ろにいる良ちゃんの表情を想像した。
きっと、ポカーン…ってなってるんだろうなぁ…って。
計画全てが…変わってしまった。
僕の知らないところで、何かが起こっていた。
僕は二人にとって、ただの他人でしかなかったんだ。
もっと早くに、二人のことに手を出すのなんて、やめておけばよかった…
手を出してしまった結果、1番傷付いたのは、自分――――
それに気付いて八つ当たりで、良ちゃんまで巻き込んでしまった。
良ちゃんは何も悪くなかったのに。
もうすぐ、幸せになれるところだったかも知れないのに。
僕が…
邪魔しちゃったんだ。
全部、
僕が――――――――