イケナイ恋〜おにぃちゃんに寄せる想い〜(後編)




〜中野君side〜



良「俺…ゆらに告ってみようと思うんだよね…。」



中「ふーん…♪そっか!





…………って、ぇぇええ!?」



いきなり決心!?



良「何驚いてんの?」



中「…いや、良ちゃんにしては大胆だなぁ…と思って。」



良「なんだそれ。お前は俺を見下してるのかっ!」



はぃ…。



実際のところ、鈍すぎる良ちゃんを見下してまーす……



中「まぁ、そんなことはどーでもいいから♪…っていうか、なんで急に決心したの?」



ホントに、不思議でならない。



良「実は…さ、一昨日…」



僕は、良ちゃんの話を最後まできいた。



一昨日に聞いた、ゆらちゃんの寝言。



それから、実は血が繋がっていなかったということ。



良「な?だったら問題ないだろ♪」



良ちゃんは告白をすることが、簡単かのように言う。



中「良ちゃんって…そういう人だっ…け?

僕は、良ちゃんだけは違うと思ってた。

何事に対しても、慎重に考えてる人だと…思ってた。」



僕は、涙を流しながら走っていった。



後ろにいる良ちゃんの表情を想像した。



きっと、ポカーン…ってなってるんだろうなぁ…って。



計画全てが…変わってしまった。



僕の知らないところで、何かが起こっていた。



僕は二人にとって、ただの他人でしかなかったんだ。



もっと早くに、二人のことに手を出すのなんて、やめておけばよかった…



手を出してしまった結果、1番傷付いたのは、自分――――



それに気付いて八つ当たりで、良ちゃんまで巻き込んでしまった。



良ちゃんは何も悪くなかったのに。



もうすぐ、幸せになれるところだったかも知れないのに。



僕が…



邪魔しちゃったんだ。



全部、



僕が――――――――



< 14 / 24 >

この作品をシェア

pagetop