イケナイ恋〜おにぃちゃんに寄せる想い〜(後編)
〜中野君side〜
僕は、すごく反省してるよ。
でも…告白していい訳がない。
アイドルだよ?
僕らはみんなのアイドルなんだよ?
それに、良ちゃんのいろいろなことでの実力は、事務所の中でもトップ。
ファンが断とつで多いのにも、すごく納得がいく。
それに比べて僕は…
ただのスポーツ馬鹿。
かといって、一つのスポーツに集中して取り組んだこともない。
力だって、良ちゃんの方が上なのも当たり前。
僕が良ちゃんに勝てることは何もない。
だから、何も口だしできないのは、分かってるよ。
1番分かってる。
だって、良ちゃんは一度だって僕のことを見下したことはなかったから。
みんながみんな、同じレベルなんだから、頑張ろう…って一人で努力してるのも知ってる。
だから僕は良ちゃんのこと、認めてるよ。
僕の中での1番の目標は、良ちゃんだったのかもしれない。