田舎の王子様~照れ屋な俺様
リビングは、ベージュのラグが敷いてあり、木製の低いテーブルと座椅子が二つ向かい合わせに置いてあった。


「そこ座り、コータんちみたいに制服シワんなるなら、部屋着用意しよかぁ?」


「バカっ!!」


ニヒヒと笑いながら、小玉くんはテーブルを挟み、私の向かいに座る。


「未紗、今日ほんまありがとうなぁ。来てくれてめっちゃ嬉しいわ」


「い…いいよ。昨日迷惑かけたし」


何よ、突然素直になって。そんな態度取られたら照れちゃうよ。


「お母さん…帰って来た?」


「いや…あかんわぁ。何度か電話入れてるんやけど」
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