田舎の王子様~照れ屋な俺様
私が反応するより早く、横で叫ぶ人物、約一名。


「小玉ぁ~っ!や…やめとけって。オマエの女性像、見事に崩されっぞ」


何~!?コータが口出す所じゃないじゃないっ。


でも私がそう言う前に、小玉くんがコータに言ったんだ。


「女性像って何やねん…キモイな」


キモッて…。わ…笑える。


コータの引きつった顔が横目に見えた。


「…で?オッケー?」


小玉くん、私を指差してニンマリ笑う。


え…と。


「私、まだ小玉くんの事よく知らないしぃー…」


「んなもん、これから知ってけばえーやんか。…無理?」


付き合うってこんな簡単な感じだっけ?


まぁ…小玉くんといたら楽しそうだけど…。


「いや…無理じゃないけど」


「ほな、決まり!さ~、コータ飯食いに行くか」


まるで…


昼食のメニューを決めるかのように、簡単に決められてしまった…。



< 17 / 671 >

この作品をシェア

pagetop