田舎の王子様~照れ屋な俺様
小玉くんの視線が、私の目元に集中して


どこを見ていいか分からなくなってくる。


そしたら小玉くんは姿勢を直し、私の机の前にしゃがみ込み、正面から頬杖をついた。


「時間なくなってまうで、早よ行こや」


「う…うん」


私はお弁当を小さいバッグに移し替えて、


…やっぱり目を合わせられないまま、小玉くんと一緒に教室を出た。





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