田舎の王子様~照れ屋な俺様
「未紗…、良かったな」


…へっ?


コータの言葉の意味が分からない。


「…小玉と付き合う事んなったんだろ?」


「えっ…えぇっ!?何で知ってるの…?」


コータは私の手を握ったまま、ベッドから体を起こす。


真っ赤になった顔を隠したくて、俯く私にコータは言った。


「小玉からさっき連絡あった。あいつめちゃくちゃ嬉しそーだった。未紗も…好き、なんだろ?」


…コータを見ると、やっぱり思った通り…


胸が痛くなるくらいの…切ない表情をしていたんだ。

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