田舎の王子様~照れ屋な俺様
「未紗、ちょっとアイツ見過ぎちゃうか?ホレたんか?」


「ちっ、違うよ。確かにカッコいいけど…」


「ほれみてみぃ。やっぱそうやん」


小玉くんは笑って私のおでこをビシッと弾く。


「痛っ!もぅ~違うの。添乗員さんみたいな仕事、いいなぁって思って」


私がそう言うと、小玉くんは意外そうに目を見開く。


「へ~。未紗、そんな夢あったんや?」


「夢っていうか…」


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