田舎の王子様~照れ屋な俺様

scene3

お昼休み…


いつものように、机でお弁当を広げ、隣の席と自分の席をくっつけ都の座る場所を作っていた時の事。


「昼飯行こ~や」


私の前に、小玉くんが現れた。


いや…、私、お弁当だから。


見て分かんないのかな。


「私パス!都と食べるから」


そう言うと、腕をヒョイと持ち上げられる。


「ちょっ…とぉ。何すんのよ?」


「オレ、ランチは女とって決めてんの」


「そんなの勝手に決めないでよ~、私は都と…」


引っ張られる腕に負けじと、必死で椅子にしがみつく。


「聞き分けない女は可愛ないでぇ?」
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