田舎の王子様~照れ屋な俺様
「…その気持ち、分かるケド。でも…未紗、親と離れて一人で暮らせんの?」


「それは…頑張るしかないよね。仕送りも限度があるし、バイトしてお金貯めて…」


「それにさぁ。もし、小玉と同じ大学に行けたとしても…。


環境変わったら二人がずっと同じ気持ちでいるかなんて分かんねーじゃん。そしたら…大阪にいる意味なんて、なくなるぜ?」


「そんな事…今から分かんないよ…」


コータは逸らしていた視線を私に戻す。


「オレは…地元で就職するつもり。早く稼ぎたいし、もう勉強はいいや。」


「そっか…」

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