田舎の王子様~照れ屋な俺様
この人を、失いたくない。


いつの間にか、手は胸元で固くギュッと結ばれていた。


…大好き。


私や他の子たちが真剣に見つめる眼差しの先で、小玉くんは時折笑みを浮かべていた。


歌う姿は…すごくキラキラ輝いて見えて、


こんなみんなの中で輝いてないで、早く…


独り占めしたいって…


心から、そう思ったんだ。





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