田舎の王子様~照れ屋な俺様
「えへへ…。やっぱ私、優しい人が好きなんだよね。そして、いつも見込みが薄い人好きになっちゃう」


照れくさそうに都は、笑った。


「そーだ…。今から添乗員さん探してみる?ロビーにいるかもよ」


「えっ?いいよ~、今日は」


「都どうせ、ポーッとなってちゃんとお礼言ってないんでしょ?今日のうちにお礼言おうよ!」


「う…ん」


都のそれは、失恋の痛手と、大人の男の人への…ただの憧れから生まれた感情かも知れない。


それでも…私は応援したいんだ。


これは…コータの事での、罪滅ぼしに近かった。


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