田舎の王子様~照れ屋な俺様
「ありがとう。じゃあ…いただきます」


「おぅ。…ところでいきなり話変わるんやけど、未紗って好きな奴おらんの?」


「は…はぁっ!?」


本当に、話変わり過ぎ!しかも今さら何の確認!?


動揺して、箸を床に落としそうになる。


小玉くんは、平然とした顔で丼片手に視線だけを私に向けている。


「好き…な人は、いないよ。いたら付き合うのやめてくれた?」


「いや、おっても別にえーけどな」


そう言うと、視線を丼に戻しシレッとした表情のまま、ご飯を口に運ぶ。


「そーなんだ?…って、ソレおかしくない!?」


「おかしないって。おっても、オレの事好きにさせたる」


小玉くん、そう言うと
楽しそうな顔をして、笑った。
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