田舎の王子様~照れ屋な俺様
やだ~、私めちゃくちゃ嬉しいよ…。


さっきまでは遠かった人が、今はこんなに近く…。すぐ手の届く所に、私の目の前にいる。


「未紗、ニヤけてんで~。そんな嬉しい?」


「…うん」


「あれ、素直やな」


キョトンとする小玉くんに、とりあえずさっきの話の続きをする。


「小玉くん、歌上手いよね~。あんな踊れるとも思ってなかったしー」


「はは、オレ前のガッコで、よぅパフォーマンスやっとったからな。得意分野や」


ニヤッと笑い、携帯をポケットになおす。


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