田舎の王子様~照れ屋な俺様
「ぱ…パフォーマンス?何それ」


「オレ目立つん大好きやからな。体育祭やら学祭やら、よぅ歌ったりしとってん」


はぁ…なるほど。


目立つの…大好きそう。


「でもー…ちょっと複雑だったよ」


「何でぇ?」


だって…。小玉くんの人気…高まりそうだし。


ちょっと不服そうなカオに気付いたみたいで、彼は私を手招きする。


「あんな~、未紗さっきステージ見てポーッとなっとったやろ?」


うわ、モロバレだぁ…。


チラッと目線を上げて小玉くんを見れば、


私がこう言うのは分かってた…みたいな表情でこっちを見ていた。

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