田舎の王子様~照れ屋な俺様
「未紗んために歌ったんやで。分かっとんの?」


「う…うん」


「未紗は…誰思い浮かべた?」


「…え?」


そんな質問されると思ってなかった。


もちろん小玉くんに決まってるのに。


「オレなぁ、今日…バスで言うたコト本気やで。未紗とずっと一緒におりたいわ。


未紗は…、オレでえーんかな」


「い…いいよ。だって…。私、小玉くん…、好きだもん」


恥ずかしいなと思いつつ、俯き加減で話す。


「じゃあ…信じるで?」


小玉くんは、目を細めてははっと笑った。


信じるって…



私、本心で言ってるのに。どうしてそういう言い方するんだろ。


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