田舎の王子様~照れ屋な俺様
乗っていいのは、


私みたいに自分の事しか考えない卑しい女じゃないよ…。


「…しっかりつかまっとけよ?」


「…うん」


「ホラ、ちゃんと腰持てって」


「…ん」


…指先だけ、ちょこんとコータの腰に添える。


「落ちても知らね~からぁ」


コータはヒヒッと笑うと、いきなりスピードをあげた。


「きゃっ!ちょっと何すんのぉ!?」


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