田舎の王子様~照れ屋な俺様
とりあえず…


密室だし?


いや…今、誰もいないこの家も


充分過ぎるぐらい…密室。


「未紗ぁ~」


「きゃっ…」


私の悲鳴に、小玉くんは怪訝な顔。


「何もせえへんやん。ほな帰ろかぁ?」


ニヤニヤして私の頭を小突く。


「ごっ…ごめん。…ちょっと、緊張するなぁ~と思って。二人きり…だし」


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