田舎の王子様~照れ屋な俺様
「どしたん?」


「…えっ。あ、私ボーっとしてた?」


「ボーっちゅうか…。やっぱ気分良くないんちゃう。大丈夫か?」


心配そうに額に手を充てられ、ドキッと胸が高鳴る。


そっちの方が、大丈夫じゃないから。


小玉くんの手のひらの熱が、額にあたってドキドキする。


私より、大きな手。


あ…やだ。変に意識してきたっ。


「あれ~、顔真っ赤やん。熱…ある?」


グッと顔を寄せ、小玉くんの顔が近づく。



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