田舎の王子様~照れ屋な俺様
「ほな、帰ろか」


…帰るう!?言ってる事とやってる事がチグハグなんだけど!


私が腕を振り払おうと、ジタバタしても小玉くんの手はガッチリと私の腕を掴んで離さない。


「別に彼女やなくてもえーわ。友達やろ?オレら。今日帰るって約束したやんけ」


「そ…うだけど。何かちょっと違うような…」


「何も違わへんって。…友達になっても、オレが未紗を好きなんは変わらんから」


「あっそう…。えっ!?今、何て言った!?」


私がそう言うのを聞いて、小玉くんはニヤリと笑い、私の頭を軽く叩いた。


「二回も言わすなドアホ」
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