田舎の王子様~照れ屋な俺様
小玉くん、机に頬杖ついてボーっとしてる。


…もう妄想入ってマスか?


やらし~コトとか、考えてなきゃいいけどぉ。


カバンを手に取り、小玉くんに近づいていく。


「…小玉くん」


小玉くんは、私が近づいても気づいてなくて、私が声をかけた瞬間に我に返ったみたいだった。


「…んあ?」


ハッとして目線を上げる。


「…どしたの?」


「あー、コータの母ちゃん…大丈夫なんかと思ってやなぁ」


< 518 / 671 >

この作品をシェア

pagetop