田舎の王子様~照れ屋な俺様
「…先生が、小玉くんは東京の高校から来ましたって言ってたし。もうちょっとクールな人かと思った」


私の言葉を聞いて、益々小玉くんの顔は険しくなった。


「東京から来たからクールって変な発想やなぁ」


「いいでしょー?そういうイメージなんだから。


しかも標準語話すの期待してたのに…関西弁って何なのよ!


もうちょっと優しく喋ってよ。小玉くん意地悪だし…たまにムカつく」


私がそこまで言うと小玉くんは、ふぅとため息をつき


カバンを肩に引っ掛け私に背中を見せ歩き出す。


あ、本当に怒ったかな。


背中を見つめ、どうしようか迷っていると。彼は私を振り返って…笑った。
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