田舎の王子様~照れ屋な俺様
自転車置き場に到着すると、小玉くんは自分の自転車にまたがり、私を呼んだ。


「何?私、向こうに停めてるから…」


「こっち乗れへん?送ったるし」


「いや…いいよ。明日の朝困るもん」


「…迎えに行こか?」


「えぇっ!?いいよ、そんなの。…びっくりした。小玉くんてそういう事やらなそうなのに」


何言い出すかと思えば。…やだな、またドキッとした。


「そうでもないで?彼女には結構尽くす方やし。


オレがした事で、笑顔んなってくれたらめっちゃ嬉しいやん」
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