田舎の王子様~照れ屋な俺様
「じゃあ、最近は忙しくないんだ?」


「んー…割と?せやからいつでもこっち来んで」


「こっちの方が会社も色々あるし、就職活動しやすいよね。…この付近で探したら?」


「せやな。遅なったら未紗んち泊めてもらおかな~」


冗談ぽくニヤニヤ笑う。


「うん。それでもいいし…」


「こら~。そんなん言うなや本気にするやん」


え、本当に冗談だったんだ。


小玉くん…私がやり直したいって言いに来たって思ってないのかな?


「小玉くん…私、本気だよ。一人暮らしするつもりだったけど、ちょっと広い部屋借りたんだ。

一緒に住むとか…どうかなぁ」


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