田舎の王子様~照れ屋な俺様
外に出ると、冷たい空気が肌を刺す。


「うぉー、さぶっ!」


小玉くんはブルッと身を震わせ、ダウンの前を閉じる。


「小玉くんがくれたプレゼント、まだちゃんと持ってるよ。たくさんくれたよね」


クリスマスに誕生日。毎年、色々増えていった。別れてからは、捨てれず箱にしまってたんだ。…とっておいて良かったな。


「当たり前やん。これからもやるからコレクション増やしていけよぉ?」


ポケットに手を突っ込み、笑ってる。


…コレクションかぁ。小玉くんのコレクションには負けるけどね。



< 668 / 671 >

この作品をシェア

pagetop