田舎の王子様~照れ屋な俺様
小玉くんは私にツツッと近寄ると、ポケットから手を出して、私の肩に腕を回す。


「未紗ぁ~。人肌恋しい」


「えぇっ!?もう…何言ってんの?」


小玉くんの顔を久々間近で見て、嬉しいけど恥ずかし過ぎてまともに顔を見れない。


慌てて俯く私に、小玉くんはニッて笑う。


「…サムいやつやなぁ。ノれっちゅ~ねん。私も~とかって、ないんかぁ?」


ない~…って言うか、あってもできないよ。


「あ~あ。未紗はアレやな。何ちゅうか…」


「何?」


「どっかビジネスホテル予約してくれへん?オレ泊まって帰るわ」


「泊まるぅ!?」


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