田舎の王子様~照れ屋な俺様
「…そんな事言わないでよ。今ここで、二人で居づらくなるじゃないー」


何となく気まずくなり、私はその場から立ち上がった。


「やっぱり飲み物持って来るね。小玉くん、コーヒー飲める?」


「お~。ブラックでえぇよ」


「はぁい」


コータの部屋を出て、一階に下りる。


…私、女としての自覚が足らないのかなぁ。


コータが私を襲う事はまずないだろうけど、タオル頭に巻いて部屋着のまま家に帰ったりもするし…。


もしその話聞いたら、更に引く?小玉くんからしたらありえない女?


今まで…考えた事もなかったけど


それは…


ちょっとヤだな


と思う自分がいた。





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