田舎の王子様~照れ屋な俺様
「たっだいまぁ~。おっ未紗、コーヒー淹れてくれてんの?ナイスタイミング!!」


コーヒーメーカーで二人分のコーヒーをおとしていると、ちょうどコータが帰って来た。


床にカバンを置き、台所の入口からにこやかな顔を覗かせる。


「あ、小玉くん来てるよ」


「んー、知ってる。さっきメール来たし」


「そっか。ねぇ、今から二人で何するの?私も入れてよ」


私がそう言うとコータは、ニンマリと笑う。


「やだね。都と遊べば?」


「なっ…何なのよ。だったら都連れて来てよ」
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