田舎の王子様~照れ屋な俺様
「ま、都しょうがないって。班ぐらいいーじゃん。普段一緒にいんだし」


コータが都の肩をポンと叩く。俯く都。


「うん…」


「ゴメン、やっぱり交替する!都B班だよね。…いいよ」


慌てて私がそう言うと、都はコータの顔色を伺い、にっこり笑って頷いた。


「未紗ぁ~。ありがとう!」


「悪いな未紗。もしバレて叱られたら、全部オレらがかぶるから」


コータは今度、私の頭をポンと叩く。


「いいよ。その代わり、何か私にお土産買ってよね!」


「土産ぇ?未紗も行くんだし、自分で買えよ」


コータが不服そうに口を尖らす。
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