恋愛物語。
いじめ
「あぁ〜!!金谷くん、また成宮くんの宿題写して〜!」
「まぁまぁ!堅いこと言うなよ、可奈ちゃん?」
「ぶ〜...って、実は可奈もやってないんだよね。写さして〜?」
「なんだよそれ〜!?」
貴船はすぐにクラスに溶け込んだ。
「ねっ、いいでしょ成宮くん?」
急に振られて、俺は明らかに怪訝そうな顔をした。
...ウザイ。
自分のこと名前で呼ぶヤツも、甘ったれた声色で媚るヤツも。
「...勝手にすれば...。」
「...」
わざと嫌な言い方をして、その場を後にした。