恋愛物語。
『成宮くん、人と関わるのが怖いんでしょ?』
『ぶつかり合おうとしない限り、その人を理解することは出来ないよ。』
『自分に正直に生きなくちゃ...。』
『きゃぁぁぁぁぁぁ!』
可奈の叫び声。
机一杯の虫の死骸。
俺の中で何かが音を立てて崩れていく。
可奈...。
その時―――...。
「あははははっ!自業自得〜!」
「どうする〜泣いちゃってたら?」
後ろから聞こえる信じられない笑い声に顔を向ける。
「...何よ。」
俺の視線に気付き、塚本絢佳が言葉を吐いた。