恋愛物語。


校門をくぐると、目の前には真っ青な海が広がり、とてつもない解放感が僕の胸を踊らせた。

教室という堅苦しい空間にいる間は、常に息苦しい。

空っぽの笑顔に虚しさを感じ、自分がどんな人間なのか分からなくなる時がある。

毎日が同じことの繰り返しで、時間だけがどんどん過ぎてゆく。

そんな生活を切り捨てるかのように、僕は大きく深呼吸をして地面を蹴った。
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