俺様王子☆年下カレシ3
「ケンカっていうか…。何かよく分かんない」


お店を離れトボトボ歩く私に、沢渡くんはそれ以上何も聞かず、黙ってついて来てくれる。


「もう…送らなくていいよ。うちすぐそこだから」


「うちもすぐそこだから、ついでだし送ってく」


沢渡くんは、そればっか。


…聞いてみようか、男の心理。沢渡くんに。


「ねぇ…、沢渡くんにカノジョがいたとして。その子が、他の人に誘惑されたとしたら…嫌だよね」


私がそう言うと、沢渡くんはフフって笑って、


「別にぃ」


だって。

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